センセイの鞄
センセイの鞄
小泉今日子
価格:¥ 5,985 (DVD)
(参考価格:¥ 5,985)
発売日:2003-11-28
おすすめ度 ★★★★★
売り上げランキング:14,860
★★★★☆ 2005-10-26 原作もドラマもどちらもありでしょう
遅ればせながらDVD購入して見ました。
先に原作を読んだのですが、川上さんの柔らかい文体にスッと馴染んで入っていけました。ドラマのキャスティングを知ってた上で読んでしまったので、どうしても柄本さん小泉さんの顔が浮かんで来てしまいましたが違和感なかったです。
DVDに関しては、約120分に収めているせいか、やや原作のゆるやかさは欠いてしまった感がありますが、それでも「あわあわ」とした空気は出ていたと思うし、久世さんの遊び心ある演出も楽しかったです。
実際に演技されてる↑お2人も、私が原作を読んでいた時のイメージよりももっとチャーミングでした。
センセイの息子さんがベンガルさんというのが、個人的には大いにやられた気分です。
DVD買って正解でした。また繰り返し見たい作品です。
★★★★★ 2005-04-05 「センセイ!」と切なく叫ぶキョンキョンがかわいい。
37歳まで恋愛も仕事も自然に任せてきた月子、センセイに出会い少しずつ本当の愛を感じ始める月子、どっちの月子も自然で共感できる。
あせらずゆっくり生きて行きたいと願う人向けの一品。
キョンキョンの姉や友人などが、月子は小泉今日子っぽいと言っている、キョンキョンを誤解している人がその誤解を元にあれこれ言うのは変だ。
本編:114分 他(メイキング等):44分
★★☆☆☆ 2004-12-16 原作を愛する人にはすすめない
文学作品が映像化されると、登場人物あるいはそれらをとりまく状況が具現化されるという利点がある。そして同時に観る側の想像を止めてしまい、原作よりも品下る宿命をもってしまうことになる。この作品もその多分に漏れず、配役と脚本の両方に少々がっかりした。
ツキコさんのひっそりしてやや疲れた感じは、パンパンとした輪郭、そして派手な印象を受ける小泉今日子ではないだろう。俳優の私生活や素を知り、考慮しなければ作品が論じられないとは思わない。それは作品とは無関係だ。私生活を穿鑿される側も迷惑だろう。適役は、大塚寧々あたりではないだろうか。
原作では教養高く上品で、やや浮世ばなれしているセンセイについてもミスキャストだ。柄本明では枯れた感じもまだしないし、ギラギラした感が否めない。藤村俊二ぐらいではどうか。もっとも、藤村俊二はハイカラすぎるので、国語というよりもフランス語の先生にみえてしまうかもしれないけど。
出奔したセンセイの奥さん、スミヨさんは希木きりんで、この配役だけはすばらしい。原作どおりの変人かつ勝手気ままな雰囲気を見事醸し出していた。しかし、柄本明もアクが強いので、この夫婦だけで別のドラマが出来上がりそうだった。
原作にはツキコさんが部屋で孤独な正月を迎えたとき、唐突にやるせなくて悲くなるという、非常に印象深いくだりがある。原作は、恋愛小説であるとともに現代の独身の女性の心情、あり方を鋭く抽出し、詩情豊かに描き出した作品でもあるのだ。ドラマでは、そうした人情の機微や陰影、所謂静的な要素を排除し敬遠するものなのかもしれない。この動的な部分に傾注した脚本と、派手さとアクの強さが目立つキャストの組み合わせがそれを表しているのではないだろうか。
ところで、母校の高校で花見をするシーンで小泉今日子が映ると、何故かここはヤンキー高校だったのかと思えて仕方なかった。もう少し知的な感じのする女優を選ぶべきだ。ドラマのラストにウオーンという小泉今日子の絶叫がある。原作にはないものだ。しかし、このドラマには合っているといえる。
★★★★★ 2004-11-26 涙涙・・・
純愛ブームの日本ですが、これもその類なんでしょうかね?
しかし、いやらしくない純愛です。
こんな恋がしたいなあと、ほんのり思えるお話です。
キョンキョンの演技はあんまり上手くないけど、それを上手に柄本明がカバーして、ちょっぴりコミカル・とっても切ないドラマに仕上がっています。アレンジされた部分も、原作の雰囲気を損なわず、「うまい!」と手をたたいてしまうような見事なものです。
★★★★☆ 2004-09-06 小泉今日子以外に月子役がちょっと思い浮かばないほどの秀作ドラマ
30代の月子はある小さな居酒屋で初老のセンセイと再会する。センセイはかつて月子が教えを受けた高校時代の国語教師だった。二人のほのかな関係はやがて男女の関係となる。
二人の間に大きく横たわる年齢差は決して障害になるとは思われなかった。それは激しく燃える恋ではないが、互いを慈しみ合う、温もりのある恋だ。
そんな二人にやがて突きつけられるのは、人生の終点に先に到着するのがやはりセンセイの方であるという動かしがたい現実だった…。
小泉今日子はどんな役柄でも器用に演じ分けられるような役者ではないと私は思います。世間一般の道理を大きく踏み外すような人物を演じきれる人ではありません。彼女が見事に演じられるのは、はにかみがちに生きる市井の女性です。飾らない30代の現代女性を演じられるところに小泉今日子の存在価値があると言えます。
彼女自身も自分のそうした得手な部分を知悉しているのではないでしょうか。これまでのドラマや映画でも、彼女自身が果敢に役に向かっていくというよりは、役柄のほうが演技の幅の狭い彼女にぴたりと添い合わせるかのようであった印象を私は持っています。
「センセイの鞄」の月子も、大きな年齢差を越えた男女の愛と聞けば、世間一般からは奇異の目で見られる関係でしかないかもしれません。しかし小泉今日子という女優が月子を演じるからこそ、それは不思議と《規格外の人生》としては立ち現れてきません。あなたの住み慣れた街のすぐそこの角を曲がると出くわすかもしれない、それほど些細な日常といった印象が、月子とセンセイとの間にあるように思えるのです。
そして、そんな関係を淡々と描きながら、物語のラストでは月子の感情表現は突如として大きな転調を見せます。心の奥底に抑えつけていた感情が一気に絞り出されるその短時間のシーンは、見る者の胸を鷲づかんで激しく揺さぶります。
なかなかあなどれない秀作ドラマです。
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